あのねのね
あのねのね(JPN)
#1311 / 空飛ぶ円盤の唄 / 1974
★★★★
清水國明と原田伸郎によるフォークデュオ(結成当時には鶴瓶師匠夫妻も在籍していたとか)によるシングル第3弾。“赤とんぼの唄”や“魚屋のオッサンの歌”に代表されるコミックソングの流れかと思いきや…まあ歌詞は概ねそんなとこなんだけども…あのドラクエのすぎやまこういち氏の編曲によって格調高い楽曲に仕上がっているのですよ。オーケストラとオペラ歌手のパフォーマンスに本編が喰われてしまう構図、そのアンバランスさがいいのかもしれません。フォークとクラシックが融合するどころか見事にバラバラなんだね(笑) 別録音で後から被せたのでしょう。気持ち悪いくらい演奏がズレてるもの。比べちゃ失礼だが四人囃子の“空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ”の前年にリリースされているゆえ、プログレと呼んでも差し支えないかもしれませんな。ちなみにコレ以外の作品で想い出深いのは、翌年発表の“つくばねの唄”ですね。こちらは下ネタ系放送禁止ソングの定番として語り継がれております。その後の二人は、お笑いコンビみたいな扱いになりバラエティ番組で一世を風靡するのでした。