ザ・ゴールデン・カップス
ザ・ゴールデン・カップス(JPN)
#1511 / COMPLETE BEST ”BLUES OF LIFE” / 2004
★★★★
リアルタイム世代じゃないから“長い髪の少女”で有名なGSグループという認識しかなかったんだけども、GSとしては恐らく後発組の68年デビューということで、アメリカのサイケロックに触発されたニューロックに近いのかも。和のテイストを前面に押し出したGSスタイルは、どうやらグループの本質ではなかったよう。それも魅力の一つではありますが。デイヴ平尾のポテンシャルはGS系の曲ではいいとしても、洋楽のコピーなんかだとちと心もとない。ドラマーのマモル・マヌーの方が合ってる。ギターはエディ潘(ban)…もちろんヘイレンは付かない(笑) てかE・V・ヘイレンは日本に似たような名前のギタリストがいたことを知っているのかしら。バンドサウンドの肝はルイズルイス加部のベースプレイ(エディ脱退でギターにコンバート)でしょう。現代に置き換えてもなかなかに凄まじいリードベースだよね。後にCharおよびジョニー吉長と活動を共にします。メンバーの移動が激しいグループで、ゴダイゴのミッキー吉野、ザ・カーナビーツ→クリエイションのアイ高野、柳ジョージ等が在籍しておりました。そして72年に解散。というわけで便利なベスト盤を見つけました。外部ライターによる歌謡GS曲、洋楽のカバー、そしてオリジナルのブルーズ・サイケロックがほどよく混在。カップスの魅力を手軽に感じられる1枚です。