LOCANDA DELLE FATE
LOCANDA DELLE FATE(Italy/伊)
#820 / FORCE LE LUCCIOLE NON SI AMANO PIU / 1977
★★★★★
プログレ衰退期にリリースされたデビューアルバムにして唯一作の「妖精」です。原題とは違うけどジャケに居るからね、妖精。安易だけど「これしかない!」って感じで決めたんでしょうね。実際そういうイメージのサウンドだし…PFM系の美しいプログレです。プログレ衰退期だったことを考慮すれば奇跡の1枚と言えるでしょう。醸し出すファンタジーな雰囲気はプログレ全盛期のそれなんだね。デビュー前に聴いてた(好きだった)プログレを演りたかったんでしょう。ただしこの緻密なアンサンブルを聴かせる高品質の音楽を無骨なヴォーカルが邪魔している。実に惜しい。BANCOみたいな特例もあれどプログレバンドのヴォーカルは基本的に…繊細なハイトーン系若しくはふわっとした癒し系の声で演奏に溶け込んでいてほしい。