PAGAN
PAGAN(Sweden/瑞典)
#2166 / THE WEIGHT / 1993
★★★★
掘り出し物の1枚。バンド名はアレだけど、所謂ペイガンメタルではございません。デビュー作のプロデューサーは元BISCAYAの人だったけど、コレはよくわからない。前作のギターが抜けてしまったのですが…助っ人としてギターを弾いているのは、なんとFREAK KITCHEN結成前のマティアス・IA・エクルンドです。こうなると普通の北欧メタルではなくなるわけでね、リフにしてもソロ(尺は決して長くない)にしても、独自の変態性が滲み出ており、それはバンドの音楽性を変えてしまうほど。曲調が普通であっても不思議な雰囲気を醸しており、EDWIN DAREのジェフ・コールマンが思い出されました。シンガーはスクリームもイケる正統派ですが、風変わりな曲調のせいで損をしているかも。3曲目の”Strange Desire”あたりでやっと実力が垣間見えます。ベストチューンは#8”Puppet Show”で間違いなし。他と比べるとテンポ早めの曲で、1曲目でも披露したコーラスワークと相俟ってNITROみたいだ。ギターソロの尺も長く、フリーフォームギターのリミッター解除といったところ。次作に期待が膨らむ内容でしたが、勧誘するもマティアスが加入することはなく(FREAK KITCHENならこっちの方が、と考えてしまうのは私だけでしょうか)、どうやらコレを最後にバンドは解散してしまったらしい。デビュー作も良かった(ギターも上手かった)からね、3rdはこれらを更に上回ってくれると思っていたのに。