SABBAT
SABBAT(UK/英)
#2028 / MOURNING HAS BROKEN / 1991
★★★★
現在に至るまで四半世紀に亘り、プロデューサーとして名を馳せているアンディ・スニープがギターを弾いていたバンドの3rdにしてラストアルバムです。たまたまCDを持っていたという理由でのチョイスとなりましたが、一般的にサバトは2ndを聴けってことになっている。後にSKYCLADを結成するダミ声シンガー、マーティン・ウォルキアーが抜けて、同じく中心メンバーと思しきベーシストも抜けて、方向性が変わったんだね。残されたスニープも納得していない(3rdに限ってマスタリングを担当していない?)アルバムらしい。バンドのディスコグラフィーからの除外、リマスター再発からの除外、黒歴史となっているアルバム。リアルタイムで聴いてた人たちはそうかもだけど、門外漢の私としては先に聴いたのが今作ゆえ、むしろこっちの方がいい派だ。確かにシンガーが交代したことで印象はかなり違う。前任者マーティンは長尺な楽曲の中、物凄い量の歌詞を吐きまくるタイプ。サバト憑依型といったところか。一方今作のシンガーはディオ御大を彷彿とさせる朗々と歌い上げるタイプ(前任者より上手いのは確か)で、当然そういう楽曲にシフトしている。スラッシュ要素はあれど…NEVERMOREみたいな感じかな。ウォーレル・デインが想起される。奇しくもスニープはNEVERMOREとがっつり仕事をしてますな。最後のアコギ曲以外は概ね長尺。ともかくUKのスラッシュメタルバンドってのがミソだよね。個人的にはスティーヴ・グリメットのONSLAUGHTくらいしか思い浮かばないもの。