SADIST
SADIST(Italy/伊)
#1431 / CRUST / 1997
★★★★
テクニカルデスメタルバンドの3rdアルバムです。しかも珍しいイタリア産。ここまで複雑な事をやられるとデス声など気にならない。むしろこの激烈スタイルにはデスヴォイスしかないと思わせてくれます。専任ヴォーカリストがこのアルバムから加入しているらしく、充分その甲斐があったと思う。何より高音域を駆使するベースプレイが魅力的です。普通のベースギターかスティックかよくわかりませんが…SYNICを想起させるベースだ。テクニカルスラッシュが好物ならこれもイケるかな。この稀有なスタイルは日本のDOOM的アプローチでしょうか。1枚しか聴いておりませんが、たぶんコレが最高作なのでは。テクニックは申し分ないしアクセントになる曲も配してあるので聴き疲れも無かったよ。日本盤ボートラとしてカバーが2曲収録されてるんだけども、驚くなかれA-HAの“Take on Me”とFRANKIE GOES TO HOLLYWOODの“Relax”なんだね。畑違いでも知ってる超メジャー曲のカバーは有難いですな。やっぱオリジナルと比較したいじゃん!?