TRIBUZY
TRIBUZY(Brazil/伯)
#2192 / EXECUTION / 2005
★★★★★
THOTENというバンドのシンガー、レナート・トリビュジーのソロ・プロジェクトらしい。よくいるタイプの高音系と思いきや中音域の力強さがあり、メタルシンガーとしては十分に及第点。曲もこれまたよくあるパターンではありますが、ギターリフがアグレッシブ(ちなみにラストの曲のタイトルは”Agressive”)でいいね。それもそのはず、ANGRAのキコ・ルーレイロが全面参加してるんだもの。購入当時はプチ嵌りしました。オープニングのタイトルチューンをはじめ、展開のある楽曲は魅力的。そして何といっても、キコ様以外の豪華ゲスト陣も参加した曲に本編が喰われるの巻(笑) #5”Absolution”にはマイケル・キスクとローランド・グラポウの元HELLOWEENチームが客演、キスクの聴けばそれとわかる歌唱はさすがの貫禄です。動と静の塩梅が絶妙な曲構成もいい。#7 ”Nature of Evil”はSINNERのカバーですが、マット・シナー(ご本人登場)とラルフ・シーパースのPRIMAL FEAR組が参戦、シンガー3名で渋滞気味かも(笑) ゲストの顔ぶれを見れば、トリビュジーがリスペクトしているのはジャーマンメタルだと容易に推察できる。とどめの一撃は#9の”Beast in the Light”、ブルース・ディッキンソンとロイ・Zが参加しました。キコ様とロイのギターバトルが凄まじいのは言うまでもなく、ディッキンソンとタメを張るトリビュジーの歌唱も素晴らしい。いい作品だったのにね、第2弾は出なかった。