VANDEN PLAS
VANDEN PLAS(Germany/独)
#1795 / COLOUR TEMPLE / 1994
★★★★
85年結成だそうなので結構古い。このデビュー作にこぎつけるまで、ロック・ミュージカルなんかをやってたらしい。そんな古株ゆえギターのリフはいかにもジャーマンな雰囲気で懐かしい気持ちになる。まあコード弾きリフはありがちだとしても、ツボを押さえたフレーズで組み立てられるソロはいいと思う。好きだな。楽曲が元気ゆえ線細めのヴォーカルが若干気になるも、この手の音楽に合ってるのではないかとも思われるので及第点。キーボーはKAMELOTのツアーに参加したのをきっかけに引っ張りだこに。同バンドやELEGYやANGRA等にはフル参加、PINK CREAM 69やUNISONIC等で数曲ゲスト参加などなど。さて、アルバム冒頭の不穏な空気を纏ったオーケストラ・パート(サスペンススリラー映画の劇伴みたい)に期待が膨らみます。このパートを含む”Father”でバンドの方向性が示され、ドリムシ的キーボー・リフが入る9分超えの”Soul Survives”が本作のハイライトでしょうか。ただね、プログレメタルと言える楽曲と普通のメタルが半々なんだよね。その普通部門でも”Judas”はよかったから、カテゴリーはどうでもいいんだけど。てか、そもそもプログレッシブ・メタルというジャンルに明確な定義は無いのですよ。