BLACK 'N BLUE
BLACK 'N BLUE(US/米)
#913 / NASTY NASTY / 1986
★★★★
中古レコードを買った経緯があるので個人的にはこの3rdをイチオシとさせて頂きます。ジーン・シモンズがプロデュースしてるってのが話題になっていたような。ソングライターとしても3曲にクレジットされてるね。コレが縁で後に、ギターのトミー・セイヤーはエースの代役としてKISSに大抜擢されるわけで…この当時本人は夢にも思っていなかったでしょうね。これがアメリカン・ドリーム。BLACK SABBATHとBLUE OYSTER CULTを想起させるバンド名だから(笑)もちろん存在は知ってたけれど…当時はLAメタル以外にも北欧メタルやらスラッシュメタルやら聴きたいものが多すぎてね、ブラブルは優先順位が下の方だったのでしょうな。潤沢な資金があるでもなし、そこは炎誌等を片手に熟考して決めてましたよ。と言いつつジャケ買い(輸入盤)も少なからずあったけど(笑) シンガーのジェイミー・セント・ジェームズの歌唱は魅力的ながらそれほど特徴のないアメリカンHRです。おそらくジーン・シモンズの影響で、持ち味のグラムメタル臭が減退してしまったね。一番のお気に入り“I’ll Be There for You”は妙に浮いてると思ったらジョナサン・ケイン作でした。BABYS時代のボツ曲か、JOURNEY用のボツ曲か、いずれにせよそっち方面の一流メロディメーカーの仕事だね。
#2104 / ULTIMATE COLLECTION / 2001
★★★★
82年VAN HALENの登場から数年遅れてデビューしたMOTLEY CRUE。間もなく全米を席捲し、85年にリリースされた3rdアルバム「THEATER OF PAIN」の世界的なヒットによりLAに注目が集まる。モトリーのおかげでそれ以前から活動していたバンドも恩恵を授かる形に。その代表格は飛行機事故でランディ・ローズを失っていた78年デビューのQUIET RIOT。83年リリースの「METAL HEALTH」がヒット。W.A.S.P. 84年、RATT 84年、DOKKEN 83年(米国盤)、ROUGH CUTT 85年、LIZZY BORDEN 85年、STRYPER 85年…LA戦士が続々デビューを飾る。そしてこのBLACK ‘N BLUEは84年組。前出バンドほど売れなかったし、LA近郊の出身ではないが、LAに拠点を写せばLAメタルだ。ちなみにLAメタルは日本のみでの括り。一般的にはヘアメタルやグラムメタルという呼称で、実は東海岸のBON JOVIやTWISTED SISTERも、少し遅れて出てきたSKID ROWやWINGERも同ジャンル。LAメタルは日本語でした。さて84年の1st~88年の4rhよりセレクトされたベスト盤です。お得な全20曲。最初の2枚から6曲ずつだから、グラム臭が漂っていた頃の方が話題になったという証か。1stはディーター・ダークス、2nd「WITHOUT LOVE」はブルース・フェアバーン(エンジニアにボブ・ロック)がプロデュース。たしか貸レコード屋さんで借りたと思う。結果的には、その後ジーン・シモンズが関わったことで音楽性が変化し失速。そのシモンズ時代の”I’ll Be There for You”が思い出深いです。「NASTY NASTY」は中古でLPを買いました。”Rocking on Heaven’s Door”、”Hold on to 18”、”Without Love”、”Miss Mistery”あたりもいいね。総括すると、ワイルドさ控えめなMOTLEY CLUEって感じでしょうか。