HEAVEN'S EDGE
HEAVEN'S EDGE(US/米)
#1993 / HEAVEN'S EDGE / 1990
★★★★
LAメタルの流れを汲んだバンドが物凄い数存在した80年代後半、ヘアメタルやらパーティ・ロックやらアリーナ・ロックなど言い方は色々あるようですが、まあ個人的には十把一絡げと判断しておりました。よって、雑誌のレビューで前出キーワードが目に留まればそのバンドはスルー。こうなるとこの手のバンドとは偶然の出逢いしかなくなるわけですが…今回はそういう1枚です。入手した経緯は記憶にありませんが、確かなクオリティのデビューアルバム(唯一作に等しい)だ。いちばん目立っているのはギタープレイ。テクニカルでほどよい長さに練られてるソロがいい。ロニー・ル・テクロばりのフラッシーなプレイもあります。ヴォーカルは、もう少し歌い込めばジェフ・スコット・ソートみたいになれそうなポテンシャルを持つ。でも肝心の楽曲がね、バラード系もファストチューンもミッドテンポも総じて普通なのね。ラストの曲だけは変化があって良かった。これくらい凝った曲が作れるのなら…何しろロニー・ル・テクロとジェフ・スコット・ソートの2枚看板予備軍を擁するバンドですから…2ndアルバムは期待できたのに惜しかったね。